小説「蝉しぐれ」(藤沢周平著)
藤沢周平の小説「蝉しぐれ」を読みました。うわさどおりいい小説ですね。「おふく」の描き方がなんとも素敵なのです。ふくは、控えめでおとなしい女性ですが、主人公「文四郎」への恋心に関しては、抑制したなかにも大胆なところもあるというなんともいいがたい淡いようで強い微妙な女心を、藤沢周平が見事に表現しています。
剣士「文四郎」の修行や闘いの様子も目に見えるよう、秘剣村雨もいいです。悲運に耐えて成長する過程もいいです。庄内藩(現・山形県鶴岡市)をモデルにした「海坂藩」の自然の描写もすばらしいです。鶴岡市はいったこともあり、あの辺の雰囲気かな?となんとなく想像できます。
NHKのドラマ「蝉しぐれ」も以前観ましたが、原作の雰囲気をよく出していましたね。映画「蝉しぐれ」も昨年観ました、自然の風景がきれいでしたね。比較するとNHKドラマの方が原作の味をより出していると思いました。ドラマも映画も子役の「おふく」の方が良かったです。特に、文四郎が父の死骸を運ぶ荷車を泣きながらだまって後ろから押すときの演技が涙を誘い感動してしまいした。


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